活動報告|4か月ぶりの発達ゲイ会を開催しました
本日、約4か月ぶりとなる発達ゲイ会を開催しました。
久しぶりの開催ということもあり、運営側としても感覚がやや鈍っている部分がありましたが、常連参加者の方々の自然なフォローもあり、無事に再開することができました。
今回の会は、ASD当事者の参加が多い、やや珍しい回となりました。その分、ASD特有の感覚や思考について、具体的な体験をもとにした話題が多く共有されました。
■ 第1部|日常と特性の話
在宅勤務をテーマに、
「人目がないことで生活リズムが崩れ、いつまでも寝てしまう」
「やる気が出ない状態が続く」
といった声が挙がりました。
また、ASDについて「主体性がないと言われがちだが、懐が深いと言われることもあるのでは」という話題も出ました。
その背景として、感覚過敏からのリカバリー方法が非常に難しいこと、また、
- 不確定要素が多い選択肢は避けがち
- 条件や範囲がある程度特定されていると判断しやすい
- 「ときめきがない」というより、安全性や予測可能性を重視している
といった整理が共有されました。
「こだわりが強い」と言われる点についても、違いとしてどう捉えるかが話題になりました。
■ 第2部|恋愛と関係性について
恋愛の話題では、
「ASDの人が恋人になってよい条件とは何か」という問いが出ました。
その中で、
- 協調性を“自分が担わなくていい”と思える相手かどうか
- 相手に委ねても大丈夫だと感じられる関係性
であれば、恋人関係として成立しやすいのでは、という意見が共有されました。
また、
「相手から求められることで、“この人は恋人として良い存在なのだ”と思ってしまう」
という感覚についても言及があり、
ハロー効果に近い心理として整理されました。
■ 第3部|やる気が出ない問題と工夫
最後は「やる気が出ない」というテーマ。
内的な動機(やりたい気持ち・目的意識)だけでは動きにくく、机に向かうこと自体が難しいという声が多く出ました。
対策としては、
- とりあえず「座るだけ」でも良しとする
- パソコンを開く、本を開くなど、スモールステップで区切る
- 人とZoomでつなぎ、一緒に勉強する
- 短時間・細切れで動画などを使って学ぶ
といった、外的なきっかけを使う方法が共有されました。
また、
「そもそもやる気が出ないのは、予定を詰め込みすぎているからではないか」
という指摘もあり、
- 先のことを考えすぎると何もできなくなる
- あえて“今その場のことだけ”を考える
という工夫についても話されました。
■ まとめ
久しぶりの開催でしたが、参加者それぞれの体験や言葉によって、場が自然と立ち上がっていく回となりました。
ASD当事者が多かったことで、普段は言語化しにくい感覚や判断の仕方が、具体的に共有された点も印象的でした。
今後も、無理に答えを出す場ではなく、途中経過や違和感を持ち寄れる場として継続していければと思います。